サカマキのあれこれ

日々の日記やら振り返りを書きなぐっていきます。主に部活(陸上、十種競技)、学修、ゲームやアニメのことなんかを書く予定。

B2の履修まとめ ~3Q~

皆さんこんにちは、2年の振り返り3Q編です。1Qはこちら2Qはこちら

3Qの時間割は下の画像のような感じ。赤が必修絡みで黄色が200番台選択科目、紫が専門の300番台。特筆すべきは「金属の状態図と相安定」が対面であったこと。状態図や相平衡まわりは実験でも座学でもよく出てくるので、面倒でも取っておいた方がいいと思った。あと、統計力学(C)」と「結晶とフォノン」はかなり重い。体感は300番台より難しかった。ただどちらもよく使う分野なので、最低限出てきた事実は抑えておくべき。統計力学は(M)の方がまだ楽らしい。

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3Q時間割

取得単位は200番台専門9単位、300番台専門2単位、語学が2単位で計13単位。

専門科目

一応、必修、200番台、300番台に分類。

必修科目

2Qと同じく必修は実験だけ。

材料化学実験(無機)

2単位

2Qの有機に続いて無機材料を扱う実験。有機実験と打って変わって、やる事やったら即解散の授業だった。日によっては試料を乳鉢で削るところを動画で流して、前後の質量計算したら終わりみたいな日もあった。磁性体や超伝導、XRD(また光学物性)などまだ学んでいないような内容を扱うが、考察に関してTAに聞くとかなり踏み込んだ(答えに近いような)ことも教えてくれる。レポートの書き方やプレゼンの仕方に関しても教授がしっかり教えてくれる。扱う内容は難しかったが、かなり手厚く指導してもらったと思う。

内容はセラミックスの合成と評価を2回、超伝導体とフェライト磁石を作る。その後フェライト磁石の創造実験を行った。目的は添加物を加えたり工程を変えたりして性能を上げること。例年は実際に作成して磁石の強さでコンペをやったりするらしい。本年度はスライドでの発表に留まった。レポートは合成実験2回分、創造実験分はスライドと発表中の質問で評価された。

200番台選択科目

金属の状態図と相安定

2単位

問題の科目その1。ただの講義なのに登校要求、しかも一限。教授曰く、演習を対面でやって欲しかったらしいが、Zoomでよくね?内容は状態図の読み方を前半にやって、後半は状態図や平衡状態に至るまでの過程、またその過程でどういった結晶組織が生じるかをギブズエネルギー変化の観点から扱った。個人的に状態図の読みはここで学んでおくべき。毎回の演習を通してしっかり定着させることができたと思う。後半の講義内容も面白く、鉄をはじめチタンやアルミを例にとって組織操作の方法を紹介してくれる。まだにわかだが、無機材料フォーカスであっても状態図は出てくるし、固溶や過飽和の概念を理解しておくのは有用だと考えている。全体通して授業内での課題が毎回とレポートがいくつか。それと期末試験があった。課題や演習に関してはちゃんと授業内で終わるようになっているので体感の課題量はそれほど多くなかった。

教授曰くこの授業は毎年高得点を与えているらしい。(90以下とる方が珍しいとか)勝手な推測だが、例年高得点で学生を釣ってほとんどの学生に状態図を学ぶ機会を与えていたが、今年に限って教授が出席なしなのに高得点与えるのは業腹だと思ってしまったのかもしれない。

結晶とフォノン

2単位

問題の科目その2。内容は結晶学と格子振動に関わる物性諸々。週2回の授業で一方が結晶学、もう一方がフォノンを扱っていく感じ。担当している教授も内容ごとに1人ずついる。先輩曰く、例年点数が渋い。

結晶学に関しては、結晶は何なのかや単位格子とは何なのかから始まり、どんな点列は同じとみなせるのかや規則的な粒子の並びをどう表すのかを学んでいく。内容が複雑な上授業が7回なので、ひたすら事実が並べてられていきかなり駆け足で進む。少なくとも私は追いきれなかった。教材はスライドで配布あり。評価は期末レポート。

フォノンの方は、格子振動から始まり逆格子やフォノンについて解説をしていく。その後フォノン関連で熱伝導をアインシュタインモデルやデバイモデルを用いて考える。内容は多く、表層をさらっていく感じでお気持ちを話していく感じ。教授の話が面白いのだが、結局どうゆうこと?ってよくなってた。小課題が出されるが、解説が少なく忖度が求めれれる感じだった。教授の想定と学生の知識に差があり、電子線回折とかX線回折を知ってる前提で話が進んだりする。面白いんだけど総じてパワハラ気味な授業。教材は配布されるプリントで、評価は小課題と期末レポート。

統計力学(C)

2単位

問題の科目その3。エンタルピーやエントロピーといった熱力学で扱うような巨視的な状態を、微視的状態で満たすべき原理から導き出す授業。前半7回で古典論、後半7回で量子論について扱うのでかなりのスピードで授業が進む。本来14回×2でやる内容だと思うんですけど。前半の教授は、統計力学わかんないと思うからこれだけわかってればいいよって感じで緩く話していくが、後半は前半が理解できてる前提でガチガチに進めていくのでギャップがヤバい。

前半の古典論はスライドを読み上げていくだけなので、スライドや教科書を読んで自分で理論を追っておいた方がいい。はじめ熱力学の復習をしてると思っていたらいつの間にかわからなくなってて死にました。毎回ではないが、小課題が出る。

後半の量子論は電子やフォノンのような粒子ごとの拘束条件からそれぞれ分布関数を出したりする。 その後古典論で説明しきれなかった比熱をアインシュタインモデルやデバイモデルで説明された。フォノンの授業でお気持ち話して、この授業でガチガチに進めていってくれたのでここは何とか乗り切れた感じはある。他にも、磁気や電気伝導、超伝導についても議論していた。汎関数のような初見の概念をバンバン使ったりする。私は全くついていけませんでした。毎回授業内で課題が出るが、教授も学生がわからない前提でいるのか間違っても白紙で出しても減点されないらしい。

教材は阿部龍蔵著『熱統計力学』、それと授業スライド(配布あり)。評価は授業中の課題と期末試験。試験は前後半の内容がまとめて出てくる。

余談だが、知り合いに統計力学(C)を受けたといったら「情弱乙wwwあれは(M)受けないとだめよw」といわれた。(M)は受けてないのでわからないが、まだ易しいのかもしれない。

材料力学概論

1単位

機械系の教授が応力やひずみに関して講義を行う授業。毎回の演習で点数が決まった。応力の方向と符号がややこしく、そこで何度も減点を食らった記憶。1Qの熱的機械的性質や、4Qの応力・ひずみと金属の変形といった授業と内容が被るところが多い。

300番台選択科目

界面化学

2単位

内容は表面張力や液滴の接触角、界面活性剤などを扱う。B2でも十分受けても大丈夫な科目だと思う。物質の反応を考えるとき、反応は界面で起こるため界面を制御することで反応を制御することができる。具体的には、インクが壁面に保持されるか、何をしたら落ちるのか、気泡がどうできてどうやって成長していくかなど。

とにかく教授が優しくて、質問の対応もしっかりしていてこちらがわかるまでしっかり解説してくれる。教材はスライド、評価は授業内で行う演習だった。

語学

英語第7

1単位

一年次アドバンスだった人は自動的にアドバンスに振り分けられる。アドバンスは教員によって課題量や努力度が変わるが、初っ端からペア(初対面)でのプレゼンを要求されてかなり焦った記憶がある。

中国語初級3

1単位

1, 2Qと変わりなし。

まとめ

このクオーターから昼休みが2時間になった。生活リズムとしては、文系教養がなかったので月木に朝のバイトで実験の後にグラウンドで走る感じ。火金の一限が対面だったので昼休みの2時間を使ってウエイトという感じだった。夏休み気分が抜けなかったのもあってこのクオーターがB2で一番成績が悪く、GPAが3.5を割ってしまった。結晶とフォノンに関しては300番台で結晶化学(C)でより発展的な内容を扱い、B3のセラミックス実験で発光ダイオード作る際の考察で出てきたりするらしいのでちゃんと振り返りをしておきたい。